刃物(先の尖ったもの)の受け渡し

モンテッソーリ教育では❝日常生活の練習❞という分野で、多くの動き方を学び、その中で自分やお友達、環境に対する心配りを知っていきます。

モンテッソーリ教育は「器用になるため」「集中力をつけるため」の活動だと思われがちですが、それは子どもの成長過程にあわせた適切な援助によって培われるものであって、目的ではありません。器用になり、集中力のついた子どもは脳内の神経細胞同士が結びつき脳が発達することで、結果的に先が見通せるようになったり物事を順序立てて考えられるようになっていきます。

物の受け渡しは、小さな子どもでもできます。しかし、あえてこれを練習するというのは、刃物は危ないからどのように渡せば相手を傷つけないかということを自然と身につけるためでもあり、その結果、相手へ配慮することを知ります。単純なこの動きを正しくマスターするには教師のことをしっかりと見て真似る必要があります。「見て、まねる」というのは脳のワーキングメモリを使い、ワーキングメモリのある前頭連合野が発達します。前頭連合野が先を見通したり、感情をつかさどったりするそうです。(読んだ本によると)

また、見たとおりに動く、ということは体を意志によってコントロールするということであり、実行機能や自己制御も鍛えられていきます。そうすると、また、さらに自分をコントロールできるようになります。学ぶことで、さらに学ぶ脳が作られていくイメージだと思っています。

子どもが相手を思いやってハサミを受け渡しする姿、美しいです。