感覚教育(発展活動)

ここ数ヶ月、変わらず“ごっこ遊び”に一番熱中している娘。

幼稚園はまだ週2~3。お弁当の日もまばら。

つまり、日中はまだまだ家にいます。

ごっこ遊びをしたりモンテッソーリ教具をさわったり。こうなると幼稚園にいく日が少しさみしく感じるもの。解放感もすごいで

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さて、先日、幼稚園から帰ってきて、私が読んでいたノートを見た娘。“茶色の階段”の活動を書いたページでした。

そこで「茶色の階段やるー」と並べ始めました。茶色の階段は、長さは同じで面積だけが異なる角柱10個からできています。

これら10個は、1センチ×1センチから、1センチずつ一辺が増えていき10個目は一辺10センチになります。つまり最小:最大=1:100。

子どもはそんなことは意識しませんが、茶色の階段を教具棚から活動場所まで一本ずつ運ぶ段階で、「重さ」「大きさ」という体感によってその差を無意識のうちに知っていきます。

そう、子どもは「動きながら学ぶ」んです。

↓こちら茶色の階段。学研さんから画像お借りしました。

これは視覚を通して10の面積の微妙な違いを認識するという順序性を明確に知る教具です。

これを単純にきれいにならべるのが基本の活動ですが、ピンクタワーの面と茶色の階段の面をくっつける活動もあります。視覚でわずかに違う同じ大きさ(面積)を見分けて、同じ面積のものを探すんです。

娘も、順序性は身に付いているので発展活動をしました。バラバラに並べたピンクタワーに茶色の階段をあわせるというもの。↓

とても楽しそうに取り組んでいました。

そして最後はピンクタワーと同じ性質(大きい・小さい)を持った“色つき円柱(黄色)”を使い、ペアリングを行いました。

そこで3つ(最大、中くらい、最小)を使い比較します。

(最大、中くらい)「これより大きい」

(中くらい、最小)「こちらが小さい」

(最大、中くらい、最小)「中くらいは最小より大きくて、最大より小さい」

大人には簡単でも子どもには難しい。

こんなふうにこれまで雑多に経験してきたこと(今回なら「大きいねー」とか「小さい!」とか)を、きっちりとした具体物で、明確に思考を整理していきます。

ゆくゆくは、この経験に「これが1大きい」というふうに数が当てはめられるとそのまま算数へとつながっていくのです。