言語の敏感期!だけど・・

文字を読みたい時期にさしかかった娘のために、【移動五十音の箱】を準備しました。

◆五十音の箱・・五十音の一文字ずつが木のブロックでできています。

◆移動五十音の箱・・・同じく一文字ずつ、薄っぺらい木に印字されています。

つまり、違いは、

印字された木に厚みがある(ブロック状)か、厚みがない(薄っぺらい)か、ということ。

どちらよ同じ役割を果たしますが、少し活動方法(使い方)が違うので、形状にも差があります。

私が作ったのは移動五十音の箱。

本物に似せて薄っぺらく=印刷した紙をラミネートして切って、作成しました。

あとは正誤板として、五十音(あ~ん、までを行ごとに並べた一覧)を見えるところに貼り付けて完成。

活動方法は、例えば

大人「これ何かな?」

子ども「いす!」

大人「いすだね。いす、という文字になるように探してみるね。・・・あいうえお、“い”。あかさ、さしすせそ、“す”」

という感じで文字を探して、一文字ずつ取り出して並べて単語にします。

さて、娘。

全部出してしまった~!

ので、上の正誤板を見ながら出したカードを片付けようという活動に変更。

彼女の好きな“の”。正誤板と見比べて・・「あった!」

しかしそこからは。

“え”“そ”・・・見比べても間違える。「同じ形!」

“ぬ”“ね”・・・よく間違える。「あれ?」

“ぬ”“わ”・・・違いがわからず「もうやめる。難しい」。

子どもにとって、似た形の文字を見分けるのは本当に難しいようです。

モンテッソーリ教育では「文字のわずかな違いを見つける目を養う」ために、言語教育の前段階で感覚教具を使います。

鉤の手の原理といって、すべての活動は体系化されておりしっかりと前段階を終了した上で次に進んでいきます。前の活動が次々と、あとの活動につながっていくのです。

文字の細かい形が見分けられない娘は、一度、感覚教具まで戻ってもいいかも知れないし、移動式五十音の手前の絵カードの活動を増やしてもいいかも知れません。

子どもを観察するのは本当におもしろいです。