【人生】応用行動分析(その1)

昨日応用行動分析について書きました。行動は「好子」「嫌子」と呼ばれる要因によって決まってくるという内容でした。

そもそも「行動」や「行動の違い」は何からうまれるものなのでしょうか。

①感覚の違い

辛いものは好きですか?ジェットコースターは好きですか?

好きな人もいれば、それはちょっと・・という人もいるでしょう。

感覚が鈍い(鈍感)な人は、弱い感覚では物足りなく感じ強い感覚を必要とします。

感覚が鋭い(敏感)な人は、弱い感覚でも繊細に感じとり、恐れたりつらく感じます。

どちらにも良し悪しはありません。

感覚が違うのです。

②認知の違い

お母さんは⚪⚪、という文を作る時に「お母さんは優しい存在」と思う人もいれば「お母さんはこわい!!」と答える小学生もいるかも知れません。

これは認知の違いといいます。

ひとつの言葉に対する意味付けは人それぞれです。それまで経験してきたことによって変わってくるのです。

③スキルの違い

もし車が動かなくなったらどうしますか?

まずは動かない原因となりそうな箇所を調べる人もいれば、すぐにJAFに電話する人もいると思います。免許取り立てであれば呆然と立ち尽くすかも知れません。

これらの行動の差異はスキルの違いによるものです。

◆行動の違いは・・

ここまで書いた「感覚の違い」「認知の違い」「スキルの違い」の3つが、「行動の違い」となって表れます。

こうした違いは「脳の違い」によるものです。

私たちはさまざまな刺激を目、耳を通して脳にとりこみます。

その情報を脳が処理し(感覚、鈍感・敏感)、そして意味付し(認知)スキルを使って対応しています。

◆こんなこどもはどんな脳?

よく動き回る子。

これはもしかすると次のように処理されているのかも知れません。

  • 感覚が鈍感(強い感覚があってはじめて安定する)
  • 認知としては、これまで生きてきて動き回った方が良い結果が得られた
  • スキルの面で、本当は困っているのにどうすれば良いかわからずとりあえず動き回る

静かな子、不安を訴える子、みんな脳の処理が異なっています。

ここで重要なことは「同じ脳は二つとしてない」ということであり、同じ人間はいないということなのです。

応用行動分析とは、違いがあることを知り、認めるというところからスタートします。