飛行機の着陸順とピンクタワーの共通点
テレビを見ない我が家も、コロナのニュースを見るのが日課になりつつあります。
航空会社の苦しい現状が報道されている時の映像(飛行機の着陸シーン)が流れた時のこと。
娘「飛行機が降りる時には順番があるんだね」
私「どんな?」
娘「小さい方(後ろ)から下りて、次に前が下りるね」(着陸時、滑走路におりるのは後ろの車輪から着陸するということ)
私「うんうん」
娘「ピンクタワーみたい。ピンクタワーは大きいのが下、そして順番に積み上げるでしょ。飛行機は後ろから下りて、前の大きいのは最後だね」
私「後ろの車輪から着陸して、そのつぎに前の車輪が着陸したね」
娘「どの飛行機もそうみたい。順番が決まってるみたい」
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物事にはルールがあると気づきつつある。飛行機の場合は着陸の順番。それをピンクタワーに例えた娘。
人間の思考のもとには、いつも「比較する」があります。スーパーで物を買うときも値段を比較するし、鮮度を比較するし、家の冷蔵庫にあるものを思い出して在庫として同じものがあれば買わない(在庫と比較してる)、そして電車に乗るときも“いま、家を出ると早い”“10分後に出よう”。これも電車時刻と移動時間との比較。
そう、つまりすべての選択には比較が存在しているのです。もちろん「直感」もありますが。
マリア・モンテッソーリは比較から始まる人間の思考を知性と見なし、「比較して対にする(ペア)」「比較して並べる(順序性)」「比較して分類する」という3つに整理できるように教具を作りました。
娘が飛行機の着陸に順序性を見いだしたのも、きっとピンクタワーでその知性の働きが整理されつつあるから。
もとは医者であったマリア・モンテッソーリ。彼女の観察眼により確立されたモンテッソーリ教育は本当に理にかなっています。