【モンテッソーリの子育て】あなたは子どものことを愛していますか??~後編~

前編では、

「子どもを大切にしてるし愛してるのに!」

「子どもが言うことをきかない!」

について書きました。

後編では、子どもを観察しましょうについて書いていきます。

さっそくですが、これはどういう成長の背景をもった行動かわかりますか?

①箱ティッシュを引っ張りだす

②ソファの隙間や、何かの隙間にカード類を入れる(カードがない!と焦って探したら隙間から出てくる・・)

③子どもが縁石を歩く

④とまっている自転車のペダルを回したがる

⑤食卓の椅子に普段と違う人が座ったら怒る(ここはお父さんの椅子!座ったらダメ!のように)

⑥「⚪⚪ちゃんの!さわらないで!」など所有を主張する

などなど書き始めると行動のすべてが対象になりますが・・・

①②は、乳幼児にはよく見られる行動です。基本的な動きを獲得しようとしている現れです。ティッシュをつまむといった「指先の動き」、隙間に目標を定めてそこにあうようにカードを差し込むといった「目と手の協応」など生きていく上で必要な能力です。

③④も、基本的な動きを獲得しようとしているのですが、大きな動きを獲得しようとしています。ペダルを回すのは腕をグルグル回したいといった現れです。

⑤は、モンテッソーリでは「秩序感」の現れと見ています。自分なりのルールを作って『世界はいつも同じ』であることで安心を得ようとしています。

大人も毎日いる場所が違えば落ち着きませんね。それと同じで『やっぱり我が家は落ち着くなあ』といった【慣れた】ものを好みます。

自我の現れです。2歳頃までは自分も他人もよくわからず過ごしていたのが、自分というものがわかりはじめ、それと同時に所有する意識も出てきます。

ケチだとか頑固というのとは違います。

どうでしょう?

親が子どもを大切にしていても、子どもが必要としているのはティッシュをだすことや、自転車のペダルを手で回すことなのです。

知っていれば、子育てが楽しく思えますよ!