【レポート】聖アンナこどもの家を見学してみて
東京国際モンテッソーリ教師トレーニングセンター付属 聖アンナこどもの家に行ってきました。
そこで、
ここで見学できたことと、
感じたこと、
を書いてみたいと思います。
【目的】
①国際モンテッソーリ教室トレーニングセンター付属こども家はどんなところ?かを知る
【結果】
①国際モンテッソーリ教師トレーニングセンター付属こども家はどんなところ?かを知る
娘が教室に入ってしばらくしてからニコニコして話しかけてくださった方がいらっしゃいました。
その方は副園長の野村緑先生でした。(おかあさんのモンテッソーリという著書を読んでいたので、とても嬉しかったです。)
私が質問すると、つきっきりでモンテッソーリの考え方、幼稚園クラスの紹介等、とてもとても親切に説明してくださいました。
ご自身が小学生を見て実感した子どもの”真の姿”、逸脱現象についても、子どもの成長や発達についてもゆっくり心を込めてお話されていました。
感動しました。
さて、ここからは国際モンテッソーリ教師トレーニングセンター付属こども家について書きたいと思います。
住宅街の中にあり車道が狭く、運転テクニックが必要・・
そして到着したこどもの家。
◆クラス分けです。0~3歳は2クラスあります。
1. インファント・コミュニティ(I.C)
しっかり歩けるようになった子ども(1歳半~2歳半くらいまで)
2. ニド(NIDO)
0歳~1歳半頃までのしっかり歩けるようになるまで
3. 0~3歳の部屋のほか、3歳~クラスが2つありました。
◆こちらで特徴的なのは、
・家庭のようなあたたかさがある
・空間としては広くはないのでみんなで”生活”しているように感じる
・用具の棚が何を目的としているのかわかりやすい
・誰も、何も、子どもを拒まない(当たり前なのですが。。保護者の方まで優しい)
そして、
・0~3歳の教師は優しくも毅然としている
・外からは隣接しているクラス(3歳児~クラス(1クラス25名×2クラス))からピアノと園児らしいはしゃぐ声などがきこえる
・教室の前は園庭
教室は子どもや教具棚で少し狭く感じますが、教室(子ども)にはかたすぎない規律(整った雰囲気)があり、雑然とした感じはありません。
子どもたち、環境(教具、教師)の距離が近いと思いました。
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0~3歳児の場合、
モンテッソーリといえば「静まりかえった集中の空間。これぞモンテッソーリ!!」はまだ期待できません。
どの子どもも、数分でも手先を使ったお仕事に夢中になる時間があれば良いと考えましょう。
【以下、特筆すべき事項】
・様々な障がいや特性を持った子どもたちがいました。
一般的に見ると、手を焼いてしまう激しい行動も見かけました。
その子どもたちも特別扱いせず、大人の考える社会的ルールを説明し、どうすればあなたの要求は満たせるのか、に寄り添う姿を拝見できました。
(ここでも、野村先生は、この子どもたちに素晴らしい可能性を感じます、とおっしゃっていました)
・体験したICクラスは、一歩外に出ると水絵具と画用紙があり、自由に使うことができます。
・園全体が本当に子どもを大切にしており、大人は
【子どもが主体】
【子どもの成長の支援】
【子どもが本来持ちうる真っすぐな成長を手助けする】
ということを徹底しています。
・日常生活の練習・感覚教育・言語教育・クッキング の各棚、金魚鉢、小さな水場があり子どもは自由にさわり、活動しています。
・3歳~クラスでは、椅子取りゲームが行われていました。
椅子が当たらなかった子どもも楽しそうでした。
自分で感情をコントロールできているという説明を受けました。
ここでは「椅子に座れた」=勝ち、「椅子に座れなかった」=負け、という単純なものではないということなのです。
またこれは、モンテッソーリの音感領域の「動」と「静」の活動にも見えました。
以上、見学レポートでした。
保育料は高すぎることなく、3歳までは保育スケジュールは自分で決められることが魅力です。
送迎時の道幅が狭いことが唯一の問題かも・・?