【こどもの可能性】外であそぶことの重要性
出産前に「こどもが生まれたら、モビールのようなものをつり下げて目で追わせると賢くなるよ」と言う人がいました。
その後も視覚情報が脳を活性化させるという話を聞いたり、フラッシュカードを使う幼児教育など”目からの情報を重視する“育児が取り沙汰されているように感じます。
“目からの情報”は、脳の神経細胞を増やすと考えられているからです。
しかし私は、まるで勉強のように家にこもり強制的に”目からの情報”を与える必要はないと考えています。
◆外であそぶことの素晴らしさ
意図的に目から多くの情報を脳に送りこまずとも、外にいるとゆったりした空間のなかでありながら視覚を含む五感はフル回転しています。
足下に目をやりながら、遠くで聞こえた鳥のなき声に顔をあげる。
ふと匂いを感じ、花を探す。
例えばフラッシュカードで1秒に1枚のペースで鳥の絵を見せながらその鳥の名前を読み上げていくことは、鳥という生き物を知ったことになるのでしょうか。
私はそうは思いません。
視覚情報は、遠近、動静、明暗・・変わりゆく情報を取入れ、その時の他の感覚(五感)とあわさりインプットされていくからです。
◆五感で感じる
子育ての目標が”勉強のできる賢いこどもに育てる”ことだとすると、それはつまらなく感じます。
“視覚情報”を与えたいならば、こどもと外に出て、草花や動物を指さし言葉を添えてあげてください。
そうすることで、こどもは本物を知り、かつ感性も育まれ、また親子の豊かな時間を持つことができると思うからです。