【人生】しっかりと聞くこと
つい先日のこと。
とても華々しい経歴を持った若手のコンサルタントがいました。
アメリカの有名大学卒業後、数年のうちに数ヵ国でコンサルタントとして働き、現在は日本で大手企業ばかりを顧客として業務立て直しをしているといいます。
まだ20代でありながら、堂々と意見を延べる姿に圧倒されます。
ここで「聞く」と「話す」について感じたことがあります。
◆聞いてますか?
どうやら「傾聴」の姿勢に欠けていると思うことが、しばしばありました。
結論を先に言わない日本人の話し方では、話が長くとも最後まで聞かなければわからないことが少なからずあります。
もちろん、中には少し聞けば結論が見えることもあるため、途中でうまく話を拾って次の展開へもっていくことができることもあります。
個人主義の潮流にあって、経験に裏付けされた思考から最適な方法を指導することは、その個人の評価を大きく押し上げます。声が大きければなおさらです。
しかし、目に見える現象から問題を一般化してしまうと、ただ指導する側の意見が強調されてしまうだけになります。
その現象をありのまま受け止めた後、そこに当てはまる方法を考えるのがプロだと私は思っています。
◆聞いてる割合、聞いていない割合
人は、話を聞いている時、それに対して何を話そうかと考えはじめているといいます。
その割合は「話すことを考えているのが6割(つまり聞いていない割合が 6割)」であるといいます。
返答しなければならない場面では、聞きながら返答内容を考えていることが多々あります。それがこの6割なのです。
◆聞いてこそ
聞いてこその返答です。
話し手がダラダラと話す場合は、話を拾い、結論を確認し認識齟齬がないことを確認してから返答するのが良いと思います。
コミュニケーションそのものは難しくなくとも、会話の正確さを確認することが難しいと思います。
まずは、しっかり聞く姿勢を持つことがすべての始まりだと思います。