【人生】客観的に見てみる

今日、用事があり遠出をしました。

その帰り道に娘が寝たので、久しぶりにカフェに入りました。

私にとっては貴重な貴重な一人の時間。読書できると喜んでいました。

しかし、案内された席はスピーカーの真下。普段なら心地よい明るいクリスマスソングがうるさく感じられました。

仕方ないので、案内された席で本を読み出しました。


そこで読んだ本が、

スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」です。

ここでパラダイムシフトに関する章がありました。

-電車で騒ぎだす子どもたち。それを見て見ぬふりする父親。他の乗客も迷惑そうなのに注意するそぶりすらない-

という内容です。

そして、

見かねて父親に声をかけると、その1時間前に子どもたちの母親が亡くなったということ。その瞬間、子どもたちの様子が全く違って見えた

と続きます。

そして、違って見えたから、考えも、感情も、行動も変化したと書かれています。

このように物事が一瞬にして違って見えるパラダイムシフトを、おそらく誰もが経験しています。


ちょうど私も、何年か前に幼くして突然父親を亡くした姉弟を見てきました。その日やその姉弟のことを思うと今も涙が出てきます。

せっかくの読書が悲しい時間に、、

と我に返ると、うるさく感じていたお店のクリスマスソングがとても温かく感じられました。

そして、ここでも小さなパラダイムシフトが起きたと思いました。


最近、仲の良い人たちから次の言葉をもらうことがあります。

「思い込みかも知れないよ」

「自分が正しいと思って相手を否定しないように気を付けないといけないよ」

こんなふうに自分への戒めの言葉をかけてくれる人たちの存在は本当にありがたいものです。

7つの習慣のパラダイムシフトの章からも友人たちの言葉からも、

主観的に見る前に客観視しようと思えました。

また司馬遼太郎の坂ノ上の雲でも、秋山真之が、

経験によって増える知恵と同じ分だけ蛎殻がつく。知恵だけとって蛎殻を捨てることが大切

と言っています。

経験や勉強を積むほどに自分が正しいと思い込みます。正しくとも正しくなくとも、心をゼロに戻して物事を見るように意識しなければならないものです。

客観視すると、意外と、苦しかったことから自由になるかも知れません。