【人生】会話について考える

育休前、職場で「仕事の話は家ではしない」という話を聞くことがありました。

男性社員の場合「仕事の話をしたいと思わない」のほか、「奥さんが仕事の話をわからないから」または「奥さんの方が一日の出来事を聞いて欲しいから」がその理由であったように思います。

もちろん情報漏洩があるので、詳細は話せないと思うのですが。

これまでは、そんな会話について、そうなんだ、と軽く思っていましたが・・

今、育休に入り、帰宅の遅い旦那と話していると、旦那に話をさせない奥さんの”状態”が理解できるようになりました。

育休前までの見方

・育休って暇そう

・毎日何して過ごしてるのかな

・退職理由に育児と仕事の切り替えができないと聞くけどそんなに大げさなものなのかな

しかし、育児だけは同性であっても経験していないと理解はできないと言います。

さらに、経験していても千差万別であり、当の本人しかどう感じているのかはわからないと私は思っています。

いざ、育休に入ると

・これほどまで「暇」と無縁の生活はない

・毎日、まさしく人を育てている。トイレに行く時間もとれないほど

・なんといっても体の疲労。思考力が極端に低下している時期。これで仕事をするなんて・・

育休前の思いはことごとく真逆の結果となりました。

では、なぜ旦那さんの話を聞けないのか

私の場合、職場が同じであったこともあり状況はよく理解できるのです。

しかし、聞けないのには想像もしていなかった心理状態にありました。

女性は物事を同時進行できると言います。育児や家事など同時に進めるべきことが多くあるからです。

私は何をしていても常に子供のことが気になっています。夜、旦那の話を聞きながらも常に子供の夜泣きの声が聞こえているような気がしています。

この気の散っている状態で、他の声は半分しか入ってこないのです。

また「仕事の」話であるから尚更です。聞き流せるような世間話ではなく、悩みが明確だったり、一緒に頭を使うことだからなのです。

きちんと返事をすることが難しく感じるときがあるのです。

ここで気づいた気をつけたいこと

「会話」は、することで負担になってはいけないものです。

さらに会話がないことやすれ違いなどで関係が悪くなることは、家庭環境にも影響します。

「成功者の告白(※)」という本があります。主人公が起業するにあたり、公私ともに起こる出来事を小説にしたものです。

ここでは主人公である起業した夫と子育てをする奥さんの夫婦間のすれ違いが描かれた場面があります。しばらくして子供が病気になります。

これだけでは何の因果関係があるのかわかりません。

しかし、家庭の歪みは弱い部分に表れるのです。

子供というのは家庭を守ろうとしていい子かわるい子になろうとします。

いい子は親の言うことを聞き家庭のヒーローになる。

わるい子は非行に走ったり、病気になってしまったり、大怪我をしたりするのです。

そうすることで家庭の絆を取り戻そうとするのです。

まずは夫婦間で余計なストレスを起こさない工夫が必要です。

仕事の話をどう扱うか

私が感じたのは、仕事の話は通常の会話とは異なり、特別に聞く姿勢を持たなければならない類のものであるということです。

そこでこのように伝えました。

「いくらでも聞く。ただ返事は的を得てないかも知れない」

今後、お互いにすっきりしないと感じた場合は再度話をしようと思います。

そして、それ自体が会話となれば良いと思っています。

子供に伝わるものも、夫婦間のストレスではなく前向きな雰囲気であるようにしていたいと思うのです。


(※)神田昌典(2006)「成功者の告白」