【子供の可能性】アドラー心理学の子育て

先日、勉強会で知り合った人と、子育て広場へ行ったときのことです。

立てかけてあった本を手に取りました。

「アドラー心理学の子育てとは何なのか」をテーマにした講演内容が纏められたものでした。

子供が自分を信じ、自分の足でたつ。

そのための親の対応が書かれています。

内容は理解できるのですが、親が子供を信じて我慢するということが試されると思いました。

簡単に内容を紹介します。

◆アドラー心理学の子育てとは何?

アドラー心理学の子育てには3つあります。

一つ目は「勇気づける」

二つ目は「適切な行動を伸ばす」

三つ目は「子供に任せる」

です。

勇気づけるということ

まず、非行などの”不適切な行動”をする子供は「勇気をくじかれた子ども」だと考えられています。

もともと心の中に粗暴性や怠け心があるわけではない。

子供には本来「伸びていく力」「成長する力」があるのですが、それらが周囲からの否定的な言葉によってくじかれています。

-例えば「早くしなさい!どうしてそんなにぐずぐずしているの!」だったり、「算数はできるのにどうして国語はこんなにできないの?」だったり、決して否定しようと思って使っているつもりではない日常の会話が、勇気をくじいていることがあるのです。

親は、できないところに注目してしまうのです。

ちゃんと愛情を持っているのに、できないということを口にしてしまう。

そのことを子供に届ける技術がないと表現しています。

その技術のひとつ目が「勇気づける」なのです。

  • 「勇気づける」という技術

子供の能力を認め、自尊心を損なわないということを意味しています。

子供には能力があるという面をみること。

-例えばこんなことが書いてありました。

100問中、40問しか解けなかった。

その時に「40問もできるようになったね、こないだまではこんなにできなかったね」と能力が伸びていることを認めるのです。

認められる子供は自尊心を持つことができるのです。

-自分はやれるんだ。自分で何でもできるんだ。僕は誰かを助けられるんだ。僕はこの世に生きていていいんだ。と。

逆に、

「あなたは口がたつけれども、もうちょっと人の気持ちがわかったらどう?」こう言われると凹みます。子供をへこませてもおそらく何も変わらないのです。

・人間はわかちあって生きている

例えば、引越しをしたときの話。

アメリカでは生活品を中古品から調達する人が多いとのことです。

日本ではどうでしょうか?

おそらく新品を購入します。こうなると「分かち合っている」実感がなくなるというのです。

なので、

小さい頃から、みんなで協力して生きているというのを毎日の体験として学ぶことが重要だと述べられています。

子供は親を友達だと思っていない

子供をちゃんと「仲間」として扱っていますか?と問われています。

「これしないとロクな人間にならないよ!」などという言い方は、上からであり、子供を敬っていないのです。

そうなると、子供は親を「敵」として見なし、仲間ではないから親には悪いことをしてもいいんだと思うようになるのです。

親は、「言葉」に気をつけ、

子供が「私は能力があるんだ」と思い、

人々は仲間なんだと思えるように接し方に気をつける、

このことが重要なのです。

◆適切な行動を伸ばす

・良いことをしている子供に目をむける

「不適切な行動」を伸ばさずに「適切な行動を伸ばす」ことについて書かれています。

例えば、勉強しない子であっても手伝いをしているかも知れない。

弟妹の面倒を見ているかも知れない。

一日は24時間しかないのだから、こういった「適切な行動」を伸ばすことで「不適切な行動」の時間が減ると書かれています。

・不適切な行動への対処

台所に立っていると、かまってかまってと子供が足にまとわりついてくる。

これを放置するとエスカレートして、結局はかまうことになる。

これでは不適切な行動を助長しているだけになります。

しかし、逆に、子供同士のけんかは親が介入しなくても自分たちで解を見つけ気づけば終わっている。

これも不適切な行動を放置していますがきちんと終わりをむかえています

つまりどういうことなのか?

「不適切な行動に注目しない」だけでは行動エスカレートするため、同時に適切な行動を探す努力が必要なのです。

-例えば、朝ごはんを食べてから学校へいくわが子には、

「ちゃんと食べてくれてありがとう」

-朝ごはんを食べずに学校へいくわが子には、

「食べなくて学校に行けるなんて元気!」

と言うように。

ここで大事なのは「がんばったね、えらいね」という言葉で、方向づけしないことだそうです。

どんな行動も適切であり、最終的には子供が自分の判断で生きていくことが出来るような言葉をかけることが重要なのです。

いずれにしても、気持ちは思っているだけでは伝わりません。

「ありがとう」「うれしい」といった言葉で伝えることが大切です。

◆子供に任せる

これまで書いてきたように子供をずっと観察し、何かあるたびに「ありがとう」「うれしい」を都度やっていると忙しくてしょうがありません。

そこで子供に関わることだけは、あまりかまわないのが良いそうです。

雨が降りそうなときに、傘を持たずに学校にいったとします。

そのときに、傘を学校に持っていく。これは愛ではないそうです。

子供のやったことで子供の身にだけ降りかかるなら、ここで学んでもらう。

ここで「傘を持ってきてくれなかったから風邪をひいた!」と親のせいにするなら、そうではないと学ぶまで子供に任せ続けるそうです。

・罰で育った子供は消極的になる

体罰ではなくても「こら!何してんの!」と罰せられて育った子供は消極的になります。

「これをやると誰かが怒るかもしれない」と思うからです。

また、罰する人がいないと悪いことをしても良い、と思ってしまうのです。

・子供の友達や熱中することに口出ししない

例えばゲームに熱中している子供。

何人かはのめり込み、何人かはやらなかった。

子供の特性によると書かれています。

勉強もそうです。

勉強するかしないかの結果は子供自身に降りかかる。

全て子供自身のことなので、ある程度は子供に任せること、だそうです。

友達関係も、たくさんの体験から学んでいくでしょう。

本人の身に危険があるとき以外はできるだけ多くのことを子供に任せるのが良いと書かれています。

・人生は自分の力で生きていく

アイロンもナイフもハサミも小さいときから持たせて少しくらい怪我しても、できるだけ多くのことを経験させた方が良いそうです。

いまの親は、

あれをやめなさい、

これをしなさい、

と過干渉です。

たくさんの試練に出会い、自分の力で生きていく力をつけなければなりません。


◆まとめると・・・

適切な側面に向かってたくさん勇気付けをし、

子供には能力があると思ってもらう、

また人々は仲間だと思ってもらう。

一方でなにもしないことで自分で体験し、

成功も失敗も体験し生きてく力をつけていってもらう

これがアドラー心理学の子育てです。