【子供の可能性】オススメ子育て関連本(言葉の発達)
出産するまで、赤ちゃんという存在は、実体の掴めない謎に包まれたものでした。
赤ちゃんはよく泣く生き物で、オムツを替えミルクをあげる、というのが育児の基本。
それ以外は想像できなかったので、赤ちゃんの生態を知ることから始めました。
それで、ここでは選んだ本と内容を紹介したいと思います。
今後、何冊か紹介していきますが、まずは生まれてすぐに始められる「語りかけ育児」について書かれた本を紹介します。
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1.語りかけ育児(サリー・ウォード)
こちらは題名通り、子供に語りかけることについて書かれた書籍です。
著者はイギリスの言語治療士です。これはあらゆるコミュニケーション障害を対象とする職業です。
そしてことばに遅れの見られる言語発達障害児童を担当する中で、それを解消する方法として編み出されたのが「語りかけ育児」なのです。
年齢、月齢にあった「語りかけ」を適切に行うことで驚くほど効果があったというものです。
まず本書では0~4歳児を発達段階別に適当な月齢で括っています。
構成は次のとおりです。
- 各年齢・月齢の「言葉の発達のようす」「発育のようす」「注意を向ける力」「聴く力」について
- 各年齢・月齢にあった「語りかけ」の方法について
- この語りかけによって「言葉に問題を抱えていた子どもがどのように改善したのか」の事例
- 語りかけ以外の時間の過ごし方
- 各年齢・月齢にあった遊びについて
本書のポイントは、
- 「語りかけ」とは母親が子どもに向かって1日30分静かな環境でしっかり向きあうこと
- 月齢、年齢によって語りかけ方を変えること
- 子どもがまだ理解できていなくても母親の気持ちははっきりと伝わっている(絆の形成がなされる)
- 最終的には、かけられたことばの数とことばの発達は深く関わっている
ということです。
私は子どもが生まれてすぐの頃から語りかけ育児を続けてきました。
子どもの気が散らないように静かな早朝、30分語りかけるようにしています。
新生児の頃は何の反応もありませんでした。そして一方的に30分話すのは長いのでさまざまな工夫をしました。
あいうえお順で、一文作ります。
あ、ありがとう
い、いつも一緒にいてくれて
う、うれしいな
え、笑顔のちーちゃん
お、おはよう
「か行」以降同じです。
今はまだ喃語しか出てこない1才4ヶ月の娘ですが、ことばの多くの意味を理解しています。
「これは、こうするもの」というのを行動で示してくれるからです。
逆に、やり方がわからないものに遭遇すると口に入れ確かめます。時々自分に苛立って感情を出します。
物は意味を持って存在しているとわかっているからです。
この本で初めて親になった時にどのように子どもに接すれば良いのかがよくわかりました。
ことばが遅い、いつからかしゃべらなくなった、それには親の話しかけ方が問題である場合があります。
そしてそれは解消できます。
ぜひ一度、手にとってみてください。