【子供の可能性】北海道で感じたこと
子供の頃に原体験したものが、想像力の土台となります。
例えば、
砂というものはサラサラと崩れる
肌にかんじる日差しの暑さ
どこまでも広がる空間にたったときの解放感や不安になる気持ち。
では行ったこともない「砂漠」はどんなところか?
砂、暑い、広がる、おそらく「砂漠」がどういうものかを感覚的に想像できるはずです。
そこで今回は、
その原体験のひとつである、北海道の一地域で過ごしたことを書きたいと思います。
◆子供にはより多くの体験を
私の旦那さんは、北海道の「道東」出身です。
北海道は、
道南、道央、道東、道北に分けられ、
道東は網走、十勝、釧路、根室がその範囲です。
冬は家の外は凍てつく寒さ。
家の外には自然のスケートリンクがあります。
夏は短くストーブを使わないのは3ヶ月ほど。
5~8月のお盆までです。
子育てにおいて、過酷な道東の気候のもとに子供を連れていけるとは、素晴らしいと思っています。
体感としての寒さを知ることの他に、
その空気の中で生きる動物の目、
気候、風土に適した植物の色やにおい、
この五感が震えるような体験ができるからです。
空気中の水蒸気が凍ってキラキラ光るダイヤモンドダストは有名ですが、
サンピラーはご存知ですか?
サンピラーは太陽柱とよばれ、太陽の光が柱上に伸びて見える現象のことです。
空気中の氷の結晶が重なり太陽の光が反射、屈折して、光の柱になります。
優しく輝く光は、人工的には作り出せません。
また、目の前に広がる海にも、
信号もない一本道にも、
いろいろなことを感じられます。
こんな感覚が身近にあるのは、きっと恵まれているのだと思います。
◆その土地を知る
私は年に何度か北海道に行くことができますが、
そうでない人の方が多いと思います。
原体験を積むことの他に、私が大切にしたいことがあります。
「その土地を知る」ということです。
生活、文化、歴史・・
これは自分が生きている世界を知るということにもつながります。
旦那さんの実家から車で少し走ると、北方領土が見える岬へ行けます。
その岬からすぐの海は生活の海です。
この海を見ながら領土問題を子供と考えることが出来るか?
またその道中の海岸線にはトーチカがあります。
この地における戦争はどういうものだったのか?
テレビや教科書で知識として知ることと、
感じて知ることは大きく異なります。
今後、子供が、自分が生きていく世界がどういうものか興味を持つためには、
親として、与えられることはすべて与えたいと思います。
そして一緒に「感じて」いきたいと思います。