【人生】瞬発力を鍛える
「瞬発力」について書きたいと思います。
これは体や筋肉の話だけではなくて、脳についても常に鍛えなければならないという話です。
先日、長年住んでいた札幌へ行った時の出来ごと。
駅で外国人観光客に道を聞かれ、ほんの少し行動を共にしました。
目的地は、札幌駅のひとつ隣の駅から出ている無料シャトルバス乗り場。
札幌駅➡大通駅➡1番出口のバス乗り場という経路で行きたいとのこと。タクシーなら5分、地下鉄利用で10分弱。
結果的には45分かかりました。
ここで感じた、次の2点について書きたいと思います。
- 英語には瞬発力が必要
- 道案内にも瞬発力が必要。
◆英語には瞬発力が必要。使わなければ衰える
ラスベガスから来たと言う夫婦と、奥さんのお父さん(90才)の3人を、隣の駅のシャトルバス乗り場まで案内した時の話です。
エレベーターで「お先にどうぞ(私は次に上がってきたエレベーターで降りますの意味)」を言うときのことです。
これまで「after you」と言っていました。しかし、いつも先に乗った人に待たれていました。
なぜだかわかりますか?
これは「お先にどうぞ。私は後で(同じエレベーターに、あなたの後で)乗ります」という解釈をされていたからなのです。
それをとある英語の先生に聞いたところ「go ahead」だと言われていたのに、口をついて出たのは「after you」でした。
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その後、券売機でSuicaを購入した3人。
このカードは何だと聞かれました。
ああ、Suicaの説明ってどうすればいいんだろう。「自動改札でピッとやったら電車に乗れるもの」
自動改札?英語で何て言うの?
結局は「日本全国、公共交通期間で使える電子マネー」と答えることにしました。電子マネーだから他にも使えるけどなーと思いながら。
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この道案内をする中で何度も「これ英語で何て言うんだっけ」に遭遇しました。
英語というのは、このように頭のなかで「日本語を訳す」作業をしている間は使えるようになりません。
英語を英語のまま思い浮かべられる必要があるのです。
とにかく「瞬発力」です。
常日頃、見たものを英語で捉える。
机上だけでは使える英語は育たないのです。
◆道案内にも瞬発力。思い込みに邪魔をされてる暇はない。
さて、東京に2泊して羽田空港から来たと言う3人。
移動疲れもあり90才のお父さんはフラフラでした。
私は前を歩いていてそれに気づいたのは地下鉄改札直前でした。
タクシーを勧めるべきだった、と思いましたが引き返す方が距離がある。
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とにかく「エレベーター」を探す。
幸い普段からベビーカーを使っているためエレベーターを見つけるのだけは早くなっていました。
だけど「エスカレーター」でも良かったのでは?
「エレベーター」と思い込み結果的につれ回したのではないかと思いました。
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とにかく脚が悪くフラフラのおじいさん。無料シャトルバス乗り場近くまで来たけど、目の前には急な階段が待ち構えていました。
ちょうどその時「駅構内作業員」のヘルメットをかぶった人が5人歩いてきました。
「大荷物を階段上まで持っていくのを手伝ってください」と言えば良かったのに「余計なお世話かな」と思い、言えず終いでした。
結局は、大学生くらいの男の子に手伝いを依頼。
最初の「余計なお世話」という思いは、誰に遠慮したのだろう・・・
こんなモタモタとおじいさんの脚のことがありバスは15分間のダウンタイム。最後は3人と手も振らず分かれました。
札幌にいてこれまで何度も観光客に道を聞かれました。
いつも急かされてもいないのに早く答えないと!と焦ってしまいます。
地図を見てパッと落ち着いて答える。これも「瞬発力」だと思うのです。
最後に札幌駅で感じたこと・・・
・電車プラットホームから改札に降りるためのエレベーターのボタンに日本語表示しかない。
「改札」「ホーム」だと日本語がわからない人は困ってしまう。
・どの駅もだいたいエレベーターだけは離れた場所に設置されています。
バリアフリーの観点から見ると、あちこち振り回されて、今回のような脚の悪い人には負担が大きいのでは。
・観光バス、無料シャトルバスなどのバス停がなく大型バスがオフィスビル横にあちこち路駐している。
外国人観光客はオフィストイレを使っているが、観光客にとって利便性のよい場所にバス停とトイレを整備してほしい。
思うところがたくさんあった道案内でした。