この子には貸す。あの子には貸さない

親として気まずい「あの子には貸す。この子には貸さない」問題。

今日は娘による「貸す、貸さない」問題。

〈登場人物〉

Aちゃん(年中さん)、

Bちゃん、Cちゃん (年少さん)

娘、未就園児。

〈ある日、娘のおもちゃをめぐって〉

Aちゃん「これ貸してー!」

娘「・・・」

Aちゃん「これ貸してー!」

娘「・・・」

あれ?

私「お話があるみたいだよ」

娘、一瞬立ち止まる。

Aちゃん「貸してー」

娘、無視。

ん??

次の瞬間、

Bちゃん「貸してー」

Cちゃん「私にも貸してー」

娘「いいよ。Bちゃんからね。Cちゃんはその後だね」

Aちゃん。・・・

「なんでー!!!貸してって言ってるのに貸してくれない!」

Aちゃんのお母さんも困ってしまって「知歩ちゃん、Aのお話聞いてあげられる?」

娘、立ち止まる。

Aちゃん「かーしーてー」

娘「待ってて。(ボソッ)」。

・・・!!お、おーい娘よ!!

しばらくして

娘「・・・いいよ(ボソッ)」

Aちゃんようやくニコニコ。

・・・

このこと自体は一応まるくおさまったかのように見えますが。

これどんな展開になると思いますか?

こんなにあからさまな態度、下手なドラマでもなかなか見かけないですよ。

その夜、娘に聞いてみた。

私「今日のお話してもいい?」

娘「いいよ」

私「今日はこんなことがあったね。Aちゃんと、BCちゃんに対して、全然違う態度とったね。どんな気持ちがあったのか教えてほしい」

娘、無視して、遊んでいる。

何度いっても無視。

お風呂に入り、さて寝るとき。

「お母さんはどんな人に物を貸す?」

私「みんなに貸すよ。あ、返してくれる人にね」

「そういうこと」(口調が、私と同じ!(|| ゜Д゜))

・・・

娘「BCちゃんはね、貸した後に「返してー」っていうと返してくれるの。

Aちゃんは「なんでー?」っていうの。知歩のなのに、知歩のじゃなくなるの!

それでね、貸してもねポイッてするの。大事にしないの。

だから、待ってもらったの。

お母さんだって、知歩が呼んでも、「待って」と言ってこないでしょ。

(↑確かに最近待たせてばかり・・・最後には行ってるけど待たせ過ぎってことかー! 猛省・・・!!)

それと同じだよ!」

お、おぉ・・・

この話には娘の二つの思いが。

・貸したくない理由が明確。

・その断り方が、お母さんと同じ「待って」と言って待たせる

3歳児、マリアモンテッソーリが言ったとおり、本当にすべてを吸収してしまっている!

こんなときにマリアモンテッソーリの言葉に納得させられるなんてー。

言い方だけではなくその背景にある気持ちも学ぶ子どもたち。それをそのまま吸収して自分の心の整理に使う。=思考のクセ

そしてそれを口にする。=言い方は模倣!

子どもって、育てたように育ってしまうんですね。

例えば、優しい子に育てたつもりが、とても意地悪な子になってしまった。

「お友達には優しくしなきゃだめでしょ!」そういっても、子どもは口頭説明からは学ばないんです。

お母さんのあり方を学ぶんです。

ほんと猛省・・・!

そしてAちゃんは。

このあと、本人同席かは決めていませんが、Aちゃんのお母さんとよく話そうと思います。

だって毎日会うから。みんなで子育てできたらいいなと思うから。

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横浜戸塚・モンテッソーリ教室情報!

日時:隔週土曜(1日3クラス)

場所 :第2松本ビル 1階 奥の部屋

(横浜市戸塚区戸塚町3995 ホームページに場所記載あり)

※お車の方は駐車場がありませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。

対象年齢:0~3歳

ホームページ

https://peraichi.com/landing_pages/view/gs0q5

*お問合せはこちらまで:montessori.time1@gmail.com(主催:杉えみこ)