【子育てしながら夢を叶える(その3)】子供と一緒に論理思考を育む(TOCfE)
「TOC(theory of constraints)」という言葉をご存知ですか?
日本語では「制約理論」と訳されます。
これは、「TheGoal(※1)」というビジネス小説で有名になった考え方です。
私がこの「TheGoal」を初めて手にしたのは、確か大学3年の冬でした。当時、入学してきたばかりの後輩が面白いと言って、部活の合宿で読んでいたのがきっかけです。
それから15年ほどたった今、この本を読むチャンスが訪れました。
私の友人が、この「TOC」を核とした「TOCfE」に関する勉強会に誘ってくれたことが再開の一歩でした。
ここでは「TOC」「TOCfE」の概要を紹介し、今後も活動や活用方法について投稿していきたいと思います。
◆TOC(theory of constraints)制約理論って何?
日本TOC協会ホームページに、
制約にフォーカスして問題解決を行えば、小さな変化と小さな努力で、短期間のうちに、著しい成果が得られる
という説明が記載されています。
一体どういうこと??
まず世の中の事象には「つながり」と「ばらつき」があります。
その「つながり」の弱いところをボトルネック(制約)として、解消することで全体最適を図るという考え方です。
例えば、砂時計があるとします。これは振っても何度さかさにしても砂が落ちるスピードは速くなりません。この場合、砂時計にある’くびれ’を太くするしかありません。これがボトルネックです。
◆TOCfE(TOC for education)って何?
NPO法人教育のためのTOC日本支部ホームページに、
世界20ヵ国以上で活用されているシンプルな考えるための道具である。
この道具は、ものごとのつながりを考える「ブランチ」、意見の対立について考える「クラウド」、目標を達成する方法を考える「アンビシャス・ターゲット・ツリー」の3つで構成されている。
これは文字の書けない幼児でも使うことができる。
という記載があります。
私が最も魅力を感じているのは、この手法を使うことで論理的に考えることができるようになること、子供が使えて、親子一緒に考えることができるということです。
私がまず手に取った「考える力をつける3つの道具(※2)」という本にこんな事例が載っていました。
4才の女の子が金魚がほしくて駄々をこねている。しかしお母さんはダメだという。
これはよくある現場ですね。
ここでは、意見の対立について考える「クラウド」という手法が用いられています。
この手法を用いて、4歳児が解決策を導きだしました。
文字がかけないので絵で表現しながら。
その結果、「幼稚園帰りに金魚を見てから帰宅する」という答えを導き出しました。
これなら「金魚はダメ」の背景にある「金魚の世話をしたくない」お母さんの要望も、
「金魚がほしい」の背景にある「金魚を見ていたい」自分の要望も叶えられます。
行動の背景にある要望を見つけ、解決策まで導くことができたという事例です。
私はTOCfEは勉強を始めたばかりです。今後は他の手法も勉強しながら、自立や課題解決について、考えていくつもりです。
(※1)TheGoal ザ・ゴール 1984年発行2001年日本語版として発行されたエリヤフ・ゴールドラット氏によるビジネス小説
(※2)考える力をつける3つの道具 2014年発行 岸良裕司著。