【モンテッソーリの子育て】親の声掛け不要!仕度は子どもだけで。
ここ数か月空間を整える×モンテッソーで「自立した子どもを育むおとなのかかわり方講座」を一緒にやってる黒井せいこさん。(年内最終回やります!詳細はブログ最後にあります)
先日、彼女のお宅に娘(2歳)と一緒に泊まりにいった時のこと。
彼女には7歳と3歳の娘がいるので、私が娘を連れて行くと3姉妹になります。
今日は、お泊りの時の、驚くべき子ども達の自立に関するお話しです。
【宿泊当日】
◆お風呂編
黒井さん「お風呂沸いたよ」
しばらくは遊びに夢中だった3人も、お風呂に向かう。
ここからがすごい!
子どもがお風呂に入るにあたり、皆さんはどこまで見届けますか?2歳児と3歳児がいるんです。
・・黒井さんは声掛けだけ。
気付けばみんな服を脱いで、ちゃんと洗濯かごに入れ、お風呂に入ってます。
7歳児が、お風呂に入る先導をしたはず。
3歳児は、自分のことは自分でやるため、2児を誘導し介助する余裕と気持ちをもっています。
2歳児は、着脱は全部自分でやるため、おそらく「脱いだものはココ(洗濯かご)ね」と教えてもらったのでしょう。服は洗濯かごに入ってました。
(しかしオムツだけが廊下に脱ぎ捨ててあった・・!!)
おぉ・・!子どもがお風呂に入るのに、大人は「お風呂沸いたよ~」だけでいいのか!
と、驚きの夜。
◆寝る前編
7歳「うちね、明日朝見たいテレビがあるから早く起きるの。2歳ちゃんにも見てほしいから起こすね」
自分でやりたいことを把握し、そのためにどうすれば良いかがわかっている。
きっと考える機会を母親である黒井さんがたくさん与えてきたんだと思う。
◆朝、編
6:40
最初に起きたのは7歳児。約束通り2歳児を起こし二人でリビングへ移動。
私と、黒井さんと、3歳児は夢の中・・・
**
6:50
その後、自分のペースで起きた黒井さんが準備したのはおにぎりと、チーズ、ヨーグルト。
テレビを時間通り見た7歳児と2歳児と、ゆっくり起きた3歳児。
親に言われることなく、みんなで手分けして飲み物を準備し、お箸を並べ「いただきます」で仲良く食べています。
そして、そんな子どもたちに
「8時20分に出発するよー」と黒井さん。
(この声掛けが、この朝、私が聞いた最後の言葉!)
*
7:30
子どもは自分たちで各々ご飯を終わらせ、自分の食器をシンクに運ぶ7歳児。
さっさと小学校へ行く準備をして、ひとりで時間通りに「行ってきます」。
(黒井さん、相変わらず自分のペースで身仕度。)
続いて残された3歳児と2歳児。
ご飯を終わらせ、同じくシンクへ食器を運び、遊んでいます。
着替えも自分たちで済ませて、母親たち(黒井さんと私)を待つばかり。
*
8:00
時計は8時を回ったところ。
黒井さんがゆっくりコーヒーを淹れてくれました。
出発までの20分は、最後の一息タイム。
(小学生、園児、未就園児がいるのに、この余裕・・・!)
*
8:20
時計はまもなく8時20分。
さぁ、時間が近づいてきたから出掛けようかー・・・
3歳児と2歳児は一足先に玄関を出て、母たちを待つ。もちろん靴は自分で履いて。
***
どうでしょう。この驚くべき朝の余裕!
黒井さんが朝起きてから子どもたちに声掛けたのは、
「おはよう」「8時20分に出発するよー」ただそれだけでした。(もう少しあったかも知れないけど、子どもに気づきを与えることはこれだけ)
はやくしなさい!食器はそのままでいいから!間に合わないよ!忘れ物はない!? ・・・そんな普通の(?)朝の言葉は皆無でした。スゴい!!
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ポイントは、
・子どもがやるべきことをわかっている
(ここまで親が先回りせずに、考えさせてきたから)
・着替えなどひとりで完結できる
(子どもがひとりでできるように、うまく手助けしてきたから)
・子どもが手の届くところに全てが準備されている
(さすが空間を整えるプロ!の黒井さん)
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黒井さんはモンテッソーリの子育てをしてきたわけではありません。
ただ、
子どもは自分で自分を育てられる、
親は導く、あとはひたすら見守る、
それを実践し続けてきました。これはモンテッソーリの考え方そのもの!
今後、この子達がどうなるのかは、折を見てレポートしたいと思います。
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