【モンテッソーリの子育て】比較したがる理由
娘(2歳2ヶ月)は、最近、何でも比較したがります。
「いっしょいっしょ」にはじまり、最近はこんな感じ。たくさん比較します。
・いっしょいっしょ(サイズ、色、柄)
・大きい、小さい
・重い、軽い
・早い、遅い
・暑い、寒い
・熱い、冷たい
これは
・無意識感覚の整理という、
成長過程で現れるものであり、3歳前くらいから始まる「知性の芽ばえ」に関係しています。
少し詳しく解説すると・・
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■無意識感覚の整理
子どもは生まれてから3歳くらいまでは自分で選択することなく、身の回りにあるすべてのことを吸収します。
教えられなくても母語を話すようになるのはその最たるものです。
また暑い、寒い、などの感覚的なことも経験していますが、これが「暑い」なのか「寒い」なのかはわかっていません。自分の中に多くの感覚を溜め込んでいる状態です。
それが3歳くらいになると、いろんな場面で「これまで経験してきた感覚はこれだったのか」とわかるようになり、意識してその感覚を分類したりします。
それが始まったんですね。
これで困ったことが、、、
食事のときに「大きいの食べる!」と言って大人サイズに切ったものを欲しがります。当然食べきれずに残します。
おそらくさらに成長すると「一番がいい!」など順番へのこだわりも出てくると思います。
しかし比較するというのは大人の論理思考と同じです。
大人は何かを選択するとき、決定するとき、常にいろいろな物事を比較して選択していっています。
3歳前くらいから始まる「知性の芽ばえ」は思考方法も成長していっている証拠なんですね。
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ただここで、
食事については、子どもの欲求に従っているだけだとマナー違反の無作法になってしまいます。
社会で生きていくための守るべき規律、ルールは意識や知性の芽ばえである3歳頃には子どもと一緒に考えるのが良いと思います。