親の言うことを聞かない子どもへの接し方

魔の2歳児よりも大変だと言われる3歳児。天使の4歳児までの道のりは長い・・

2歳児はまさに「イヤイヤ」。3歳になると意思をもって反抗してくる。何もかも反抗する・・!こんな時はどうすれば良いのでしょうか。

モンテッソーリの子育ての基礎ともなる子どもの捉え方について書いてみたいと思います。

◆2歳児の「イヤイヤ!」と3歳児の反抗心。

何をするのも「イヤ!」。

朝、服を着替えないと言って聞かないために二者択一で決めさせる。

そこには「自分で決めた=着替える」という方程式が成り立つと思いきや・・

そんなもの選ぶかー!と言わんばかりに、パジャマを脱ぎ捨て裸で走り回る。「風邪引いても知らないよ!」「言うこと聞かないならお父さんに言うよ!?」などあの手この手で着させようとしても効果ナシどころか、余計、デッドヒートしてしまうこのやり取り。

どうすれば良いのかほとほと困り果てることがあります。

3歳にもなると意識的な発言や行動が増え、子どもではなく運命が親を試しているのでは!?と思うほど挑発的な言動をすることも増えてきます。

そんな「イヤイヤ」や、子どもの挑発的な態度にどう向き合えば良いのでしょうか。

◆親とは別人格

まず、ここで子どもにすんなりと「うん。」と言ってほしいのは何故ですか?

  • 時間がないから早く着替えて。
  • 散らかるからそれには触らないで。
  • そんなことでいつまでも怒らないで。どうだっていいことじゃないか。

これはすべて親の都合ですよね。

子どもには焦る理由もなければ散らかってもいいし、親にとってどうでも良いことでも子どもにとってはどうでもよくない、

つまり親にとって必要なことであっても、子どもには関係のないことなのです。

しかし、生活にはルールや流れがあり、親都合であってもやってほしくないことは多々あります。

ここで立ち返るべきことは「子どもは親の所有物ではなく、産まれたときから別の人格(人間)である」ということなのです。

子どもをひとりの人格として尊重するように意識してみてください。

イヤイヤと言ってひっくり返ることは、子どもなりの意思表示であると思えるはずです。

すると叱って従わせるときよりも何倍も気持ちが楽になります。

子どもは別の人格なのです。親の求めることは、子どもには関係のないことなのです。【やりなさい!】と【わたしのやりたいことは違うんだ!】の間で葛藤しているのです。

何を意思表示しているのか尋ねてみて、その気持ちに共感してあげると、子どもには「受け入れてもらった」経験が残ります。

これは自己肯定感を高めていくひとつの経験になります。

まずは大人が、子どもを自分とは異なる人格として尊重することからはじめてみませんか。