【レポート】モンテッソーリ幼稚園を見学してみて
横浜モンテッソーリ幼稚園の見学に行ってきました。
そこで、
園で見学できたことと、
モンテッソーリメソッドを取り入れて子どもを育てるとはどういうことか、
を書いてみたいと思います。
【目的】
①モンテッソーリ園はどんなところ?かを知る
②モンテッソーリ教育で、積極的な実践が少ない音楽領域の取り組みを見たい
③日本で2ヶ所といわれているエレメンタリー併設による子どもの様子を知りたい
【結果】
①モンテッソーリ園はどんなところ?かを知る
モンテッソーリ(教具)活動以外の様子を見ることができました。
子どもたちは保育時間である朝から夕方前までモンテッソーリ教育の中で過ごします。
◆モンテッソーリといえば集中現象が特徴的ですが、それだけでなく、
・子どもには規律があり、
・落ち着きがあり、
・静けさの中に笑みがあり、
・誰もが心地よい空間がありました。
◆そして、
・子どもが健やかに伸びるための多くの教師、
・互いを助ける異年齢の子どもたちの社会(1クラス20名、1歳児~エレメンタリー)、
・自然を感じられる広々とした空間
が子どもの成長を手助けしていたように思います。
◆では、誰でも通うことができるのか?
幼稚園として通うには、場所の問題、保育費用の問題が出てくるため敷居の高さも感じました。
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補足になりますが、より多くの子どもがモンテッソーリ教育に触れるためには、モンテッソーリ幼児教室は欠かせない存在でもあると感じました。
【以下、特筆すべき事項】
- 見学した園は、1歳児クラス、 2歳児クラス、幼稚園、エレメンタリーに分かれています。
- 外から中に入る扉が開くと、年少児が整列して入ってきました。足早にパタパタと静かに先生について行きました。これが集団生活では当たり前の規律であるという感じです。
- “子どもサイズ”の環境が準備されています。小さな水道、庭での草花の水やり、いくつもの金魚の水槽、ある程度の広さや設備が必要となるものが揃うのは園ならでは。
- 1歳児クラスでは十分すぎるスペースに用具(教具)は数えるほどで全て手づくり。
- ビー玉落としも、紐通し用のプラスチックビーズも、3個ずつ。(幼児教室ではこれらを10個ずつ準備する教室もあります)
- 子どもはおやつの時間が終わると自分でお皿を片付け、おしぼりもおしぼり入れにいれる。ごく自然に当然の流れとして。”躾”というよりは、大人のきれいな振る舞いを子どもが実践していました。
②モンテッソーリ教育で、積極的な実践が少ない音楽領域の取り組みを見てみたい
ちょうど年少児が音楽活動をしていました。
広いホールでピアノに合わせて、体を動かしていました。
以下、モンテッソーリ教育の音楽活動の特徴です。
(現代に生きるマリア・モンテッソーリの教育思想と実践より抜粋)
敏感期や運動の調整の理論が基本となっている。
①個々の要素から全体へ、易しいものから徐々に難しいものへ移行する②教具を用いて活動する。
そして、
③子どもが音楽を聴く環境が整えられている④子どもが自分の感情を自由に表現することが許されている
さらに、
子どもが教師のピアノの演奏を聴くことで主体的に動く方法が基本である。
今回は上記②以外を見ることができました。
さらには、10分程度、娘と一緒にこの活動に参加することができました。
軽やかな音楽が止まると園児は一斉に動きをとめ、2音の連続音の間は両手を上げ手のひらをヒラヒラ、アップテンポのリズムではスキップします。
これを繰り返しますが、よく統制のとれたこの姿はまるで「訓練」をしたかに見てとれました。
実際は【動】【静】が好きな子どもたちは、音にあわせて体を動かせることが楽しい様子でした。
ちょうど椅子取りゲームで、音がなっている間はぐるぐると動き、音が止まると動きを止める(椅子を取り合いますが)、のに似ています。
ちなみに私の娘ははしゃいで走り回っていました、、、が、それに惑わされる子どもは一人もいませんでした。
③日本で2ヶ所といわれているエレメンタリー併設による子どもの様子を知りたい。
エレメンタリーの子どもたちを見たのは一瞬でした。
英語授業が終わり、「See you again!」といって外国人教師と挨拶している姿でした。
日常的に異文化に触れることが出来れば、今の日本の親たちが悩む「子どもを英語アレルギーにしないためには!?」を解決できる気がしました。
人を真似たい乳幼児期に、異年齢の子どもたちの姿を見られる環境はとても貴重なのではないでしょうか。
以上、ざっとではありますが、見学レポートでした。
保育スケジュールや準備されている環境、園児のモンテッソーリ活動など詳細記録については、今後の娘の幼稚園選びの参考にしようと思います。
また機会があれば、詳細についても公開しようと思います。