数の敏感期!教具の美しさは関係ない!?

娘、3歳6ヶ月。

この年齢になると、モンテッソーリ教育でいう“敏感期”(全世界、どの子どもにも訪れる普遍的な発達の段階)が面白いように現れます。

寝る前に「知歩、寝ないでいっぱいいっぱいいっぱい遊びたい!」と言っている“いっぱい”も、もっと具体的に言い表したそうな感じ。

「一日中遊びたいっていうこと?」と聞くと「1日中!」と言う。

「あと何回、あの遊びしたい?」と聞くと「えっと、、いっぱい!」と言う。「10回くらい?」と聞くと「10回と10回と10回!」という感じで、数量を表す言葉を明確にするとしっかり答えてくる。

だけど「10」というものが一体どれくらいなのか彼女ははっきりとはわかっていません。

モンテッソーリ教育では「ただ、数詞を唱えるだけでは数量概念が身についたとは言わない。数量、数詞、数字の三者関係が一致して はじめて数量概念が身に付いたという」と考えます。

ものにはすべて「量物」があり、そこに数詞があてがわれ数字という記号がくっつけられます。

つまり、スタートは「量物」あってのもの。

そこで算数の入口として、数の敏感期を迎えている子どもには「算数棒」という活動を与えます。

赤と青が数量を表し、それを(赤と青を指差しながら)1、2・・・と口に出して数えたり、1つぶんの棒をもって赤と青がいくつあるか数える活動を行います。数量と数詞を一致させていきます。

↓数か月前に私と一緒に絵の具遊びで作った算数棒。見た目も悪いし、私の算数の練習用に作っただけのものでした。

が!

私の練習風景を見ていたからなのか?

ふと見ると、娘が、1の棒を持って、2以上の棒の数を数えています。

そこで「あれ?5の次に6がきてる!」と大発見。

数を唱えるときには1~10まで“言える”のですが、その関係に気づいたよう。

つまり5から6になるには1増えるということ。

本当に少しずつ、何度も何度も繰り返して数量概念を身につけていきます。

まだ1~10すべてが1ずつ増えることには気づいてなさそうですが。

だけどこの小さな発見による喜びが、ものごとの興味につながり、探求する心の土台になっていくのだと思います。

そして、こんなみすぼらしい手作り教具ですら興味を引いてしまう敏感期って素晴らしい!