【モンテッソーリの子育て】宗教教育と道徳心
娘は現在、週2回、キリスト教幼稚園のプレ(モンテッソーリこどもの家)に通っています。
家で食事をとる前に突然手を合わせこういいました。
「天にいらっしゃる神さま。感謝致します。おいしい食事で強い体と心が育ちますよう見守ってください。アーメン」
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(意味を理解せずに言っているとしても)“食事することに感謝する”という言葉を発することで、そこに特別な意味を持つということを少なからず感じ取っている気がしました。
特定の宗教教育に触れることなく育った私にはとても新鮮で、漠然と良いなあと思えました。
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「子どもに賞罰ではなく、善悪で行動を判断するようになってほしい」というのは親の願いだと思います。それではその道徳心はどうやって培われるのか?
大人が「これは絶対にだめよ!」「こうしなさい!」と言えば良いのでしょうか。
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日本人の道徳の根底にあるのは武士道だと新渡戸稲造は書いています。
新渡戸稲造の武士道の序文は、
「宗教教育のない日本ではどのように道徳教育を行っているのかという問いからはじまり、そこには武士道があった」ということに気づいたことが述べられてあります。
これは「道徳的」だと言われる日本人が自然と受け継いできた精神の根底にあるものです。
義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義からなる武士道そのものは、封建制度の中で培養、研鑽された日本固有の修養精神ですが、仏教と神学がもととなっています。
そしてその道徳律に関しては孔子が源泉となり、孟子の教えも大きく影響しているのですが、あくまでもその古典を知っていることではなく、それが「道徳的な行動」となってはじめて意味があります。
私たちの日常生活は道徳的な行動から成り立っていると思います。
それではそれらの行動はどうやって根付いたのか。誰かに教えられたわけではない。宗教教育が行われてきたわけでもない。
武士がその姿勢を見せることで「無意識かつ無言の感化」が行われたというのです。
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「それだめよ!」と言ったところで子どもには何の心も育たないと思います。(罰は即効性がありますが)
大人たち自然と身につけた道徳というものを、発言、行動を通して伝えていく。
それが日本で子育てするうえでの道徳教育になるのではないかと思います。
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横浜戸塚・モンテッソーリ教室情報!
日時:隔週土曜(1日3クラス)
場所 :第2松本ビル 1階 奥の部屋
(横浜市戸塚区戸塚町4001 ホームページに場所記載あり)
※お車の方は駐車場がありませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。
対象年齢:0~3歳
ホームページ:https://peraichi.com/landing_pages/view/gs0q5
*お問合せはこちらまで:montessori.time1@gmail.com(主催:杉えみこ)
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