【モンテッソーリの子育て】あなたは子どものことを愛していますか??~前編~

先日、白川蓉子先生の講義を受けました。

白川先生は教育学者であり幼児教育や発達の研究者です。

またマリア・モンテッソーリが書いたモンテッソーリメソッドを訳した方でもあります。(他にもたくさんの著書がありますよ)

日中戦争中の大連でお生まれになっていて、ご苦労はたいそうなものであったと推察します・・・その後東京大学大学院を卒業、今は神戸大学名誉教授をされています。

・・・と、書くと長くなるのですがモンテッソーリ教師資格取得の講義ではさまざまな分野の専門家の方たちのお話が聞けます。

白川先生は幼稚園を最初に作ったフレーベルを研究され、モンテッソーリにももちろん精通され、モンテッソーリ一辺倒ではない『児童観』を学べたことは大きな収穫でした。

この『児童観』の基本にあるのは、『子どもは、おかれた環境により何者にでもなる。』『子どもは大人の先生である』というものです。

大人は子どもに【与えよう】とします。

しかし、子どもが言語を難なく習得していくように大人は何かを習得できるでしょうか?

子どもが本当に好きなものに出会ったときに周囲を忘れるほど没入するように大人はできるでしょうか?

大人が与えられるものは、せいぜい、子どもの集中を遮らずに見守ることくらいなのです。

「私はこんなにも子どもがかわいくて愛してるのに、子どもは言うことをきかない!家を散らかす!わがまま!」と思っていませんか?

子どもがかわいくて愛している、のと、家を散らかすのは全く関係ありません。

子どもがかわいいのであれば、今、我が子が何に興味を持ち、何の動きや知識を得ようとしているのかを観察してみてください。

良いも悪いもかわいいも、感情を無くして、動作を観察してください。

それが今、子どもが必要としていることなのです。

子どもがそれを教えてくれているのです。

~後編は、具体的に何を教えてくれているの?について書こうと思います。~