【モンテッソーリ基礎理論】子どもが自立するための環境
モンテッソーリ教育では、子どもの“敏感期”を背景として5つの分野が環境として作られています。
・動きたい、こんなふうに体を動かしたいという「運動の敏感期」
→日常生活の練習
・視覚、聴覚、・・五感すべてを刺激したい「感覚の敏感期」
→感覚教育
・話しことばを難なく覚えたり、文字に興味をもつ「言語の敏感期」
→言語教育
・数への興味、、、「数の敏感期」
→算数教育
・動物、地球のこと、宇宙のこと、時の流れ、いろんなことに興味を持つ「文化の敏感期」
→文化教育
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ここで、これらの教育と言われている「環境」を準備するにあたって注意点があります。
それは、
①自分で活動を選ぶ
先日のブログで書いた子どもの持つ「自己教育力」。
モンテッソーリ教育で重視する自発的な活動の第一歩は「選ぶ」ことです。
日常生活の練習で使う用具も、教具も、ただあればよいのではなく、
各分野ごとに分類し、
また簡単なものから難しいものへとつながっていくよう配置することが大切です。
また「選ぶ」ためには、種類が多すぎない方が良いです。
日常の生活においても、子どもが選べるように2者択一にするとか、簡単な工夫が必要です。
②作業しやすい場所の設定
上記の敏感期に応じた作業について、どこで行うかの配慮が必要です。
椅子に腰かけて作業するのか、床に座って行うのか、
そのほか、
水を使う場合には水道近くであったり、野菜を切るのであればそのためのコーナーを設けるなど、必ずしも用具や教具をトレーに入れて持ち運びする必要はないのです。
③環境の全体構成は変えないことが望ましい
いつも決まったものが決まったとろこにあることが望ましいです。
子どもの位置の認識、空間認識にもつながりますし、片付けのスムーズにできます。
ただし、教具の中身は季節や子どもの発達段階に応じて変えていく必要があります。
④用具、教具はいつも子どもの目に触れていること
用具、教具は都度片付けをする必要はありません。
いつも子どもの目に触れていれば、その活動に対する間接的な準備になります。
また何なのかをはっきり意識できなくても、いつも目に触れていればやってみようという動機づけにもなるのです。
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モンテッソーリ教育というと「きれいな教具が、整然と並んでいる」イメージがあるのは、ここまで述べてきたことが重要視されているからです。
そこにあるのは「子どもが自分でできる」ということを最優先に考えている教育の基礎なのです。
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子どもに「自立してほしい」「はやく字がかけるようになってほしい」、いろいろな”なってほしい姿”を実現するためには、
大人中心の環境ではなく、
子どもが「ひとりでできる」ための環境を家のどこかひとつに作るのもいいかと思います。