【こどもの可能性】モンテッソーリ教育(小さなものへの敏感期に寄り添う)
この季節になると毎年感じる春の香りと心地よい暖かさ。
そして少しずつ虫の姿も見るようになる季節です。虫・・・
日々、こどもに見せたいなあという思いがありつつどうしても苦手な「虫」。
今日は、おそらく多くの母親が苦手とする虫に近づく挑戦と、こどもの敏感期について書きたいと思います。
◆こどもの好奇心を邪魔しない
こどもは、いま自分のまわりにあることや起きることに対して不思議に思ったり興味を持ったりします。
そんな好奇心の芽を「虫は触らないで~」という私の言葉で摘み取ってしまいたくありません。
そこで思い付いたのが図鑑です。
これだけはと思いイラストではなく写真のものを選びました。
まず、なぜ私が虫にこだわるのかについて書いてみようと思います。
・茂木健一郎さんも養老孟司さんも幼少の頃より昆虫好きということが知られています。
茂木健一郎さんの講演会で、蝶好きと自分の親と勉強の関わりについての話を聞きました。それからこどもには可能な限りどんなことも親の都合で制限したくないと思ったからです。
・次に、娘に「小さいものの敏感期」が訪れつつあるからです。
花壇で小さな虫を見つけて観察していました。
触ってみたら?と言っても手を出しません。
私が触らないから、、です。
そこで図鑑を見ながら、この虫、今日いたやつ!!(直視できない!!)などと言いながら虫に近づいています。
ただの苦手で終わらないよう図鑑で慣れようと思っています。
娘も見慣れたら触れるかも知れません、、
◆小さなものをつかむということ
小さなものに心を奪われるこどもが、虫を目で追い、つかまえるのは実は難しいことなのです。
以前、紹介したことのある脳科学をもとにした応用行動分析という理論の中で
- 視覚情報を脳内で処理し、手指を動かすというのはとても高度な技術であること、
- それを何度も繰り返すと、脳内にある情報伝達のためのネットワークが太くなり脳が発達すること(ミエリン化といいます)、
を習いました。
ちょうどモンテッソーリ教育でも手指を使う教具(道具)が何種類もあります。
これらの教具により知的障がいをもった児童が後に受けたテストで健常者を上回ったことからも、手指を動かすことの重要性が伺えます。
「小さなもの」「敏感期」「命を知る」
虫を通して成長につながるものがあると信じて、春を感じながら虫取りを楽しみたいと思います。