【こどもの可能性】モンテッソーリ教育(自律と自立)
今回はこどもにとって大切な「自律と自立を育てる」ことについて書いていきます。
まず「自律」と「自立」とは何なのでしょうか。
この言葉については次のように定義付けされます。
- 自律とは「自分の規律にしたがって自らを規制する」こと。
- 自立とは「他からの助けなしで自分一人の力だけで物事を行う」こと。
つまり「自律」することは内面から自分を高めていく働きが起こることであり、それをもって人に依存せず自分で決めたり選んだりして責任をとることができる「自立」へつながるのだと思います。
その成長を助けるのがモンテッソーリ教育です。
モンテッソーリでは、こどもは、
敏感期に、環境に対して能動的、自発的に動く。そのため行動の主体は自分であり自分のリズムが保証される。最後まで自分のリズムでやりたいことをする自由がある。
この中で、自分が行動の主導権を握りやり遂げることの満足感を覚えます。
そうすることで、将来、自分で考え、動き、やり抜くという「自立した人間」につながっていくのです。
「自分で考えて自分でやりなさい!」「もうひとりでできるでしょ」と怒ったり指示したりすることで自立するわけではないのです。
◆自立へのキーワード
こどもは「じぶんでやるのを見ててね」と言っています。
ここでのキーワードは、次のとおりであると思います。
- 自分からやりたいことに自由に関わり、
(親:こどもが何を必要としているのか観察し、見守り)
- 関わったことを続けてやり、
(親:そんなこと止めなさい、と大人の都合でやめさせない)
- 関わり抜いて自ら終わらせる
(親:やりたい放題やって飽きて止めるくらいなら最初からやらないでよー、と思わず、やりきって満足したんだなと考えましょう)
◆こどもを見守っていても、できないものはできないということがある
こういうときは、能力的に未熟であることの他に「やり方がわからない」ということがあります。
その場合は、あれこれ説明するのではなく「ゆっくり、やって見せる」ことが大切です。
これをモンテッソーリ教育では「提示」と言います。
こどもに「見てて」とだけ声をかけ、手もとを見せます。
このとき大人のスピードにこどもの目はついていかないためゆっくりとするのがポイントです。
※提示の詳細については今後ブログに書く予定です。
過干渉、過保護、放任ではなく「こどもがやっていることに寄り添い、出来ないことは黙って見せる」というモンテッソーリ教育は、とても自然体で誰にも負荷のかからない教育法であると思います。