【こどもの可能性】あそびが自制心を育てる

この3日間、

・あそびが発達させる8つの機能

・よいあそびの4要件

・あそびの種類

について書いてきました。

今日は、あそびと自制心について書いていきたいと思います。

トレーシー・カチロー「最高の子育てベスト55」から紹介します。

◆こどものうちに育みたい「自制心」

“気の進まないことを始めたり続けたりする能力、したいことをやめる能力”は人生の成功に影響を与えます。

この自制心は、実行機能(思考や行動を制御する認知システム)と呼ばれる脳内プロセスにより統括されています

◆実行機能について

生後1ヶ月~20代前半までの時間をかけて育まれます。

実行機能を育む方法は次のとおりです。

・ダンスや音楽
・運動
・挑戦できる目標
・趣味に没頭する
・モンテッソーリ教育を受ける
・外国語を学ぶ

次に具体的なあそびを紹介します。

・自然な反応を抑えることを必要とする遊び(フリーズ、オーケストラの指揮)
・強い注意力を必要とする遊び(太鼓にあわせて動きを決めそのルールに従う、一列で歩く)
・認知の柔軟性を必要とする遊び(眠れ、眠れ・・で眠ったふり。起きたら、親が指示を出した動物になりきる)
・ひとつに集中することを必要とする遊び(カブトムシ:車に乗っているときにフォルクスワーゲンビートルを見たらカブトムシ!と叫ぶ、など)
・作業記憶を働かせる遊び(手を叩こう:四角、丸、三角の紙を見たときのアクションを決め、出された紙に従ってアクションをする、など)

◆実行機能が高い子は・・

実行機能のスコアはIQのスコアよりも、後に学業で成功する重要な指標になる、とかかれています。

テレビやスマホに子守りをさせるのも母親を育児から解放させるひとつの手段ではあります。

しかしそれだけではなく是非とも、こどもの「自制心」を育むために時間を作って一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。