【子供の可能性】先回りしない育児
育児において、
親が何でもやってしまうと子供は何もしなくなると言います。
どこまでが先回りで、どこからがそうでないのか。
私が幼児教室でのお母さんたちを見ていて感じることと、私自身の悩みを書いてみます。
◆スタンプ台のインクを触ったときの話
棚に、スタンプ台とスタンプがおいてありました。1才6ヶ月頃の子供にはスタンプ台の蓋の開け閉めが面白いようです。
・女の子がそれに手を伸ばしました。
すると「触っちゃだめよ、手が汚れるから!」と言いました。
女の子は、よくわからずそのままインク部分をぺたっと触りました。
そして駆け寄ったお母さんが「よごれちゃったじゃない、服についたらどうするの」と言いました。
・別の女の子が同じように触ろうとしました。
お母さんが「あっ」と言った時には触っていました。
その子は親指でぺたぺたとインク部分を触り、そして納得したのか蓋をパタンと閉めました。
そしてお母さんは「手、洗おうね。次は、あれは触らないでおいてくれる?」と言いました。
この一連のやり取りを見て感じたのは、
興味の対象が目の前にあるのに(目の前に置いておきながら)「触っちゃだめ」は大人にも責任があるのではないかということです。
しかし、家中、物を隠しておくわけにはいきません。
それであれば、怪我しない程度のものなら触ってしまっても良いのではないかということです。
もうひとつは「スタンプ台を触ると汚れるから」は、親の事情であると思いました。子供は汚れても良いのです。
それであれば、スタンプ台は判子にインクをうつすためのものだから触るものではない、と(子供がわからなくても)説明するのが良いのでは、と思いました。
以前読んだ書籍に、
- 子供は、今は理解していなくても、説明すればいつかはわかる
- 1才5ヶ月頃になると、物が何のためにあり、どうやって使うのかを理解し出す
と書いてあり私はそれを信じて子供に接しています。
◆子供を待ってみると・・
最近、娘がやろうとすることを手伝おうとすると嫌がることが増えました。
階段を上るときに手を貸す、
食事を食べさせる、
靴をはかせる、、
少しでも時間に余裕があれば任せることにしました。
すると一人でやってみて、気が済むと手助けを求めるようになりました。
そこで手伝えばすんなり進みます。
ここで感じたのは、
- 子供に主体性が出てきている。それを見守っているといつか納得する。納得すればすんなり言うことをきく。
ということです。
◆それでもあれこれ言ってしまう・・
・子供が家で走り回っていると、
「これで遊んでみたら?」と言ってしまいます。
するとそれを手に取り遊びだします。
しかしすぐに飽きてしまいます。
そのたびに、家で走り回っているのは暇だからではなく走りたいからだ、とハッとします。
・また、娘が子供用の椅子に登ったとき。
足元ふらつきながらも本人は高いところにご満悦です。
そして(選挙の立候補者のように)、
椅子の上からぺこりとお辞儀をします。
このときに、思わず、「椅子は座るもの」と言っておろそうとしてしまいます。
もしかして「ごっこ遊びかな?」とも思い、対応に迷います。
しかし、それも本人が満足すると椅子からおりますので、待つしかないなと気づきました。
何が先回りになってしまうのか、日々試行錯誤です。