【子供の可能性】幼児教室と自立について
自分の子供にどんな人間になってほしいですか?自分の子供ではなくても、子供たちにはどうなってほしいですか?
私は、まず自分の子供には自立した人間になってほしいと思っています。
おそらく私と同じように「自立」してほしいと考える親は多いのではないでしょうか。
「自立」と一言で言っても、明確にどういうことか。
それを自分自身の中でしっかりと定義付けしておく必要があります。
さて、ここからは「自分で考え、主体性をもってやり抜く力をつけてほしい」と願う私が、幼児教室の活用について考えていることを書きたいと思います。
今、幼児教育は低年齢化しています。
そしてその内容は多様化しています。
従来からの有名幼稚園受験を目指すようなものもあれば、思考力を養うといったものまでさまざまです。
そこで私が体験した二つの教室について書いていきたいと思います。
①幼児教室A
無料親子イベントを探してたまたま参加したのが、この教室が開催しているものでした。
コンセプトは「叱らない育児」。
叱られないことで自主性を育む。
そのための環境作りを、遊びを通して教わります。
簡単な流れはこのようになっています。
- はじまりの挨拶。
- 月齢別に興味が変わるのでそれにあった遊びをいろいろと教わる。
- その中で子どもとの接し方も学ぶ
- もし、走り回る子どもがいてもそれを興味事として捉え、気がすむまで自由にさせる。
- 終わりの挨拶。
ポイントは
- 脳の90%が出来上がる3才までを重視し
- 月齢にあったインプット(遊び)で脳を刺激する。そのことでニューロンが発達し、しっかりとした脳の土台が出来上がり考える力がつく
- 事実、ここの教室の子供は、月齢に対して出来ることが多くIQが高いです。
ここまでがざっとした内容です。
しかし、この中でいくつか疑問がわいてきました。
- 「ニューロンの発達が発達したから考える力がつく」については明らかになっていない
- 「IQが高い」ということについては計測の仕方にからくりがあると思っています。
最近はIQの高さは社会的な成功とは関係しないとも言われています。
それではなぜ通っているのか?「月齢にあった遊びを教えてもらえる」に魅力を感じているからです。
しかし、今はそれすらも揺らぎはじめています。次に書くモンテッソーリの考えと比較したときに、疑問がわいてきたからです。
②幼児教室B(モンテッソーリ)
モンテッソーリ教育とは、イタリアの女性医師が発見した子どもの特性に注目した教育法です。今、体験していることに注目するというものです。
- 適切な時期に適切な環境が与えられれば子どもは自ら成長する
という考えに基づいています。
特に乳児期のみに表れる特に感受性の強い時期を「敏感期」と呼んでいます。飽きずに何かひとつのことをやり続けている・・大人には理解できない行動。それがその動作の敏感期なのです。
そしてその欲求を満たすための仕事を準備する。大人は支援するだけ。そうやって環境を整えます。
モンテッソーリ教室では、さまざまな教具が秩序に従い並べられています。
子どもは気になる教具を机まで持ってきます。そしてそれが終わるまでは見守ります。他の子が触りたがっても最初の子に譲るようには促しません。そのことで、やりたい思い(自主性)を育みます。
またここでは、教室として通うだけで意味があるのか、という思いがわいてきます。敏感期は、日々観察していなければ見逃してしまうからです。
※ちなみにモンテッソーリ教育を受けた子供は自立していると言われています。
ドラッカーや、ビル・ゲイツ、Facebook創業者、Amazon創業者、Google創業者、・・など世界に影響を与えた多くの人がモンテッソーリ教室を受けています。
こうした中で、次に《幼児教室Aの生かし方》《モンテッソーリの取り入れ方》を考えていきたい思います。
《幼児教室A》
- 遊びはたくさん教えてもらえる。
- しかし標準化された‘月齢にあった遊び’に、今我が子は興味を持っているのか?
《モンテッソーリ教室》
- スキルとして身につける習い事ではないため、たまに通っていても意味はないのではないか。
こうなったら、家で幼児教室Aで習った教具を手作りし、モンテッソーリの環境を真似て(※1)、与えるだけ与えてみよう!
これが私のたどり着いた道です。
子育ては手さぐり。ゴールはない。何かきらりと光るものが見つかれば良い。そのために与えられる環境を与える。
茂木健一郎さんの言葉がよみがえります。
どうか子どもの自主性をのばし、自立を促せますように。
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※1 モンテッソーリ環境については、今後、おうちでできるモンテッソーリの子育てという本を紹介する予定です。良ければ読んでください。