【働く】(育休前)後編-転職以外の道

前編、中編では、転職活動を通して自分の働くことに対する心構えがどうであったかを書いてきました。この後編では、その後、育休取得までの時間考えたものがどうであったのかを書きたいと思います。

人というのは、ほとんどの場合、一度決断したらそこに戻ることはないのだと思います。

納得した決断の場合は戻る気もおきないものです。

納得せずとも決断せざるを得なかった場合でも、その決断した自分を否定するのは辛いので、これで良かったと無意識のうちに思っているのだと思います。

 

さて、私の場合は“転職”というものは、考えの中からさっぱりとなくなりました。

自分に合わないと思っていた仕事も、ミスをしながらもそれなりに形になるようになりました。そこで次の二つが、常に頭を行き交っていました。

  • 「この仕事/その先にあるもの」=今の日常、大きくは変わらない。
  • 「ありたい姿/どの仕事=どんな働き方」=その仕事内容そのものであり、その仕事自体が持つ働き方。(例えば内勤なら、社内で働く)

私の中では転職という道は消えていたので、よく知っている社内で、ありたい姿を実現できる異動を考えました。

元をたどると私の現実はこうでした。

ITシステム営業=ITは生き物。納入したシステムにトラブルが発生するとお客様に直接大きな影響がでる。休日でも対応が必要。重み付けをすると、自分の時間<仕事の時間。これが対価なのです。“製品”というものは自分ではコントロールできないものでありながらも、納入責任を持たなければならないものなのです。

そうなると自分でコントロールできるものを扱うしかありません。そこで入社当事より希望していた人事総務への異動を考えました。

この時点での私の人生の目標は「自分の裁量と責任で時間がコントロールできること」となっていました。

目標も目的もないまま「転職」に逃げようとした私が、この目標に向かって「異動」を考えるようになっていました。そしてその状態のまま育休取得する状態となったのです。