【働く】(育休前)中編-転職しないという選択
前編で転職活動をして気づいたことを書きました。
そしてここでは転職をしないと決めたことによる気持ちの変化について書きたいと思います。
物事を選択するという“覚悟”は同時に“責任”を持つことにつながります。私にとっては初めて「自分の人生に責任を持つ覚悟をした」と自覚した出来事でした。
それからは、別の道に進んでみたいという余計な考えがなくなり、どんよりした曇り空が秋晴れのようなさわやかな気分になったようでした。
ここでは二つのことが言えると思います。
- 逃げ道があることは悪いことではない。追い込まれた時には逃げ道に救われる。
- 逃げ道はあることは悪いことだ。目の前のことから逃げようとすることで、余計、億劫になってしまう。
逃げ道への真剣度と、目の前のことの重要度のバランスが、これを決めると思います。真剣であれば逃げ道ではなく「新たな道」。目の前の重要度が最大であれば逃げ道は自分の足を引っ張る余計な考え。
私の場合は、転職活動に真剣に取り組むことで、それを新たな道にしようとしていました。しかし、目的も目標も持たない人生においては目の前から逃げる余計な考えでしかなかったのです。
それを強く認識し、晴れた気持ちで臨む仕事はこれまでのように難しくはなかったのです。
私の好きな銀色夏生さんという詩人の「そしてまた波音」の一節です。
「難しいけど 本気でやろうと思えば 簡単なこと
簡単だけど 本気でやろうと思えば 難しいこと」
この出来事があってからしんどい時はこのどちらなのか考えるようになりました。
そして、おそらく1行目であることが多く、真摯に向き合えば意外とすんなり終わるものだと気づいたのです。